大正3年(1914)『活版見本帖 Type
Specimens』に収録された初号明朝のページ。秀英体の書風の顔である初号ひら仮名は、この時期には既に完成期を迎えています。
B5変型(249×176mm)・402ページというサイズは秀英舎製文堂発行の中では最も大型の見本帳です。漢字・平仮名・片仮名、書体によっては太仮名や万葉仮名も収録されています。
漢字部分に用いられた漢詩は『唐詩選』に収録された韋応物「酬柳郎中春日帰揚州南郭見別之作」です。
大日本印刷 所蔵