四、植字
拾った活字をページの形へと組み上げます。
拾った活字を印刷の版にまとめる作業が「植字」です。出版社が指定するページの大きさ、行数、文字数、写真や挿絵の入る位置などを踏まえてページをつくります。活版印刷では、印刷すると余白になる行間や文字間も、すべて金属で埋め尽くします。実物の版を見ると、その細かさに驚かされます。
植字台
植字作業のための台です。植字の職人は自分専用の台を持ち、進行中の作業に応じて必要な道具ケースを目の前に並べて使用します。数行ずつステッキで組んだら、台の上に積み上げてページを作っていきます。
組版
文選で拾った活字をページの体裁に整えたものが組版です。文選では仮名・漢字・句読点などの本文要素だけを拾うため、それ以外の記号や数字、振り仮名(ルビ)なども加えて、1行ずつ余白を調整しながらページの形にしていきます。1ページ分の植字作業が完了すると、タコ糸で崩れないように縛ります。
ステッキ
拾った本文の活字に行間や文字間などを挿入しながら、数行単位で版の形にするための道具。
インテル
行間を作る道具。植字の職人がページごとに必要な長さと本数を計算し、カットします。
クワタ
文字間を調整する道具です。全角を基準に、大きいもの(倍物)や小さいもの(分物)が各種用意されています。
ルビ(振り仮名)
振り仮名用の活字を「ルビ」と呼びます。大きさは本文の半分です。
タコ糸
組み上がったページを縛るために使用します。固く縛らないと、印刷時に版が崩れてしまいます。
校正紙
簡易的な印刷機で印刷したもの。組み終えた版に誤りがないか、印刷所・出版社双方が確認します。
ピンセット
組版を修正する際は、活版印刷専用のピンセットで活字を引き抜き、正しい活字に差し替えます。
写真凸版
活版印刷で写真やイラストを表現するための、凹凸のある金属版です。組版に貼り、活字と一緒に印刷します。
Ichigaya
Letterpress Factory