Ichigaya Letterpress Factory

三、文選

1文字ずつ活字を拾って文章をつくります。

原稿に合わせて活字を拾う工程が「文選ぶんせん」です。鋳造した活字は、使用頻度ごとに区分され、文字種・部首順に棚に配列されます。職人1人の使う範囲は、平仮名・片仮名と、使用頻度の高い漢字約2,500字です。

文選ぶんせんは、膨大な文字数を使用する漢字圏だからこそ見ることのできる貴重な工程です。

ウマ(馬)

活字ケースを配置する専用の台です。ケースの配置は、印刷所によって微妙に異なります。

平仮名

一番手に取りやすい場所にあるのは平仮名のケースです。文字は「いろは」順に並んでいます。

片仮名

平仮名と片仮名は並んで配置されます。

元号や漢数字、「都道府県」など住所に使う文字、仮名かなの濁音は、特別な「袖」ケースに収納されます。

大出張 おおしゅっちょう

漢字のケースは使用頻度で分類されます。「大出張おおしゅっちょう」には、最も使用頻度の高い文字群が収められています。

出張

大出張おおしゅっちょうに次いで使用される活字が「出張しゅっちょう」の4枚です。ケース内は部首順に約800字が配置されています。

  • 出張(1番)

  • 出張(2番)

  • 出張(3番)

  • 出張(4番)

小出張 こしゅっちょう

出張に次いで使用される活字が「小出張こしゅっちょう」です。約1,400字が並びます。

  • 小出張(1番)

  • 小出張(2番)

  • 小出張(3番)

  • 小出張(4番)

  • 小出張(5番)

直彫りじかぼり(新刻)活字

原稿の中に母型ぼけいのない文字があった時は、手で活字を彫る「直彫じかぼり」職人の出番です。指先よりも細い鉛合金なまりごうきんの先端に、文字を原寸・左右反転の状態で彫っていきます。印刀いんとうで直接彫った活字は文字面もじづらが輝いています。

直筆原稿(複製)

1906(明治39)年、雑誌『ホトトギス』に夏目漱石が発表した『坊っちゃん』の直筆原稿の一部(複製)です。

四、植字

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