秀英体のコネタ
2019年12月4日
第42回 漢字ミュージアム『フォントのホント展』に感情フォントを展示中
フォントのホント展
日時:2019年10月1日(火)~2020年1月5日(日)
9:30~17:00
※月曜休館(休館日が祝日の場合、翌平日に振り替え)
場所:漢検 漢字博物館・図書館 漢字ミュージアム(京都府)
入館料:大人 800円,大学生・高校生 500円,中学生・小学生
300円,未就学児・障がい者無料
※漢字ミュージアムの入館料で、企画展も入場可能
※その他各種割引あり
詳細は漢字ミュージアムのWEBサイトをご覧ください。
京都の漢字ミュージアムにて、2020年1月5日まで、フォントを楽しく学べる企画展『フォントのホント展』が開催中です。その展示の一つとして、DNPが開発した「DNP感情表現フォントシステム」を体験できるデジタルコンテンツを出展しています。
今回のコネタでは、その展示の様子をご紹介します。
企画展『フォントのホント展』
企画展の会場は漢字ミュージアムの2階。入口の黄色のタペストリーが鮮やかです。
「イロハにフォント―フォントって何?―」と題したフォントの基礎知識を紹介するパネルや、漫画・新聞・パソコン・漢検で使われているフォント、改元で話題になった「令」の字のように漢字の形とフォントなど身近な疑問に答えながら、どなたでもフォントの魅力や楽しみ方に触れられる展示です。
私もこの展示で初めて知りましたが、なんと!漢検ではオリジナルフォントを使っているそうです。手書きの形に近い専用フォントとのこと。
漢検オリジナルフォント
展示の後半には見るだけでなく、体験できる展示も。
漢字とフォントを遊びながら学べる『フォントトランプ』は、漢字ミュージアムで購入できるオリジナルグッズ(税込500円
※企画展期間中のみ。終了後、価格変更を予定。)で、13種類のフォントで四字熟語が記載されたトランプです。普通のトランプのゲームだけでなく「フォント四字熟語 神経衰弱」などオリジナルの遊び方もできます。
フォントトランプの中には秀英明朝のカードもあります!
近未来の文字コミュニケーションを体験!
そして、DNPの「感情表現フォントシステム」は『近未来のフォント』と題して展示しています。
こちらは、文章をAIで解析し、感情や話題に合わせたフォントに自動で切り替えるシステムです。例えば、楽しい内容の場合は丸っこいフォントに、怒っている場合は尖ったフォントに切り替えてその文章を表示し、パッと見て気持ちが伝わる画期的な仕組みです。
「感情表現フォントシステム」の動作イメージ
メッセンジャーをイメージした画面
今回の企画展ではお客様に身近に感じていただけるように"メッセンジャー風"の画面を用意。会場のタブレット端末でメッセージを文字入力または音声入力すると、その内容に応じてフォントが切り替わる"近未来の文字コミュニケーション"を体験できます。
展示は写真撮影OKで、隣のディスプレイに大きく表示される自分のメッセージと一緒に記念撮影が可能です!
『近未来のフォント』の展示
実際に色々なメッセージを入力してみました!
フォントで寒さが強調されたような・・・ブルブル
漢字ミュージアムの建物にも和カフェがあります
お!我らが秀英初号!厳かな雰囲気
京都の上品な雰囲気が出ますね
漢字ミュージアムで勉強すればバッチリ?!
また、様々なフォントで表現されたメッセージをスクロール表示しているので、フォントとメッセージの組み合わせの楽しさも感じていただけるといいなと思っております。
漢字ミュージアム
漢字ミュージアムは常設展も盛りだくさん。企画展とあわせて、じっくり見学することをお勧めします!
1階の「見て聴いて触れる」コーナーは、映像や、なんと全長30メートルの「漢字の歴史絵巻」にそって漢字の成り立ちや、漢字の中国大陸から日本への伝来などが紹介されています。
現在の漢字から甲骨文字をたどる展示
(赤色の甲骨文字は「不」の字だそうです)
「書く素材と道具の進化」として、文字を書き表すのに使われてきた道具の中で活字も展示されています。フォント好きな方は、こちらもチェックですね!
活字の展示
2階の「遊び楽しみ学べる」コーナーは、漢字の形や特徴、偏と旁や四字熟語などをクイズやゲームで遊びながら楽しく学ぶことができます。漢字を勉強中の子供だけでなく、大人でも知らなかった~と知的好奇心が刺激され夢中になってしまいます。
分かりそうで難しい象形文字のクイズ
様々な展示の中にどーんと鎮座する巨大な湯のみは「巨大湯のみ記念撮影コーナー」。お寿司屋さんにあるような、魚偏の漢字が並ぶ湯のみです。フリガナもふってありますが、いくつ読めるでしょうか?
巨大湯のみ記念撮影コーナー
ちなみに、『近未来のフォント』でこんな風に入力すると・・・同じ江戸文字になりました!
また、漢字ミュージアムでは、2019年10月8日(火)~2020年2月16日(日)の間、『今年の漢字展』も開催中です。
毎年年末に発表される「今年の漢字」、ミュージアム内に1995年の第一回から歴代すべての大書が展示されています。テレビ中継などでもおなじみの大書ですが、目の前にすると大迫力でした。
2019年の「今年の漢字」は12月12日に発表予定、12月22日から展示に加わる予定だそうです。
クリスマスカードや年賀状を書いたり、「今年の漢字」の発表があったり、お書初めに挑戦したり・・・年末年始は漢字やフォントを意識することも多い季節。会期はまだ1か月ほどありますので、お近くの方、関西方面へ帰省・旅行をご予定の方、ぜひ漢字ミュージアムにもお立ち寄りください。
(2019.12.4 高橋(怜))
感情表現フォントシステムの紹介WEBページ:
https://www.dnp.co.jp/shueitai/fontsystem.html