秀英体のコネタ
2015年12月4日
第36回 2015年はクラシックな秀英体と『活版見本帖』で年賀状を作ろう!
今年も最後の月がやってまいりました。師走です。文字通りの大忙しです。
忙しい合間の息抜きに、秀英体で年賀状はいかがでしょうか。
今回のコネタは、実に5年ぶりの「秀英体で年賀状」をお届けいたします。
新年のご挨拶を新書体「秀英四号かな」、「秀英四号太かな」、「秀英アンチック」で、イラストは秀英舎・大日本印刷が誇る最大規模の見本帳、大正3年版『活版見本帖 Type Specimens』から、来年の干支である申をピックアップしてご用意いたしました。ぜひご利用ください。
「高解像度画像はこちら」をクリックすると、新規ウィンドウで高解像度版PNG画像が表示されます。画像の上でマウスを右クリックし、ご利用のパソコンに保存してください。
- ※掲載画像は個人での利用に限ります。予めご了承ください。
また、過去の記事にも賀詞、画像ともたくさんご用意しております。
もっと使いたい!という方はこれらの記事も御覧ください。
2005
2006
2007
2008
2009
2010
定番のご挨拶
まずは定番中の定番「あけましておめでとうございます」。2種類の組み方でお届けします。
左から
秀英四号かな(1行)→高解像度画像はこちら
秀英四号太かな(1行)→高解像度画像はこちら
秀英アンチック(1行)→高解像度画像はこちら
左から
秀英四号かな(3行)→高解像度画像はこちら
秀英四号太かな(3行)→高解像度画像はこちら
秀英アンチック(3行)→高解像度画像はこちら
いずれも、昭和初期から中期の金属活字の仮名を復刻した書体です。現在の秀英明朝のルーツ「秀英四号かな」、見出しや児童書に用いられた「秀英四号太かな」、辞書の見出しやコミックのふきだしに用いられた「秀英アンチック」。
現在の明朝体より筆の雰囲気を残し、年賀状にも適しています。
「秀英四号かな」、「秀英四号太かな」、「秀英アンチック」は仮名書体です。漢字はそれぞれ他の秀英体と組合わせて利用いただくことを想定しています。漢字仮名交じりだとこのようになります。
左から
秀英四号かな+秀英明朝M→高解像度画像はこちら
秀英四号太かな+秀英初号明朝→高解像度画像はこちら
秀英アンチック+秀英角ゴシック金B→高解像度画像はこちら
漢字と組合わせると、また雰囲気が変わりますね。アンチックと角ゴシックは、一転して、ポップな印象です。
2016年の干支は、申です!
猿は山の賢者、山神の使いとして信じられており、信仰の対象としても馴染みの深い動物です。 「申」は「呻(うめく)」の意味で、果実が成熟し、固まっていく状態を表しているとされます。
まずは干支の「申」の字を秀英体ファミリーで!!
上段左から
秀英明朝L→高解像度画像はこちら
秀英明朝M→高解像度画像はこちら
秀英明朝B→高解像度画像はこちら
秀英初号明朝→高解像度画像はこちら
下段左から
秀英丸ゴシックL→高解像度画像はこちら
秀英丸ゴシックB→高解像度画像はこちら
秀英角ゴシック金L→高解像度画像はこちら
秀英角ゴシック金B→高解像度画像はこちら
賀正と書かれた袋を差し出しているジェントルマンな猿…お年玉でしょうか。
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猿といえば!桃太郎のお供です。
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お供の猿だけバージョンもございます。
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こちらは、さるかに合戦です。(カニが怖い・・・)
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猿だけバージョンも、もちろんあります。
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最後におまけで、2008年にもご用意した「秀英初号明朝」の賀詞です。今回は、よく使うものをピックアップして、背景を透過にしました。
あっという間の2015年、今年も秀英体をご愛顧いただきありがとうございます。
昨年のTypeSquareに続き、今年はFONTPLUSでのご提供も開始し、DTPだけでなく、Webフォントとしても秀英体をご利用いただけるようになりました。書籍や広告、パッケージ、そしてWebにと、様々なシーンで秀英体を目にすることが増え、感謝の気持ちでいっぱいです!
開発中の「秀英角ゴシック金M」、「秀英角ゴシック銀M」、「秀英四号かな」、「秀英四号太かな」、「秀英アンチック」も、皆様のお手元で使っていただける日が楽しみです。
来年も、秀英体の取組みをご紹介してまいります。変わらないようで変わっていく秀英体を、2016年もよろしくお願い致します。
よいお年を!
(2015.12.4 竹内)